アナログで描くなら必要ないけれど、やっぱり主流はデジタルの時代。パソコン(PC)でも描いてみたい、でも機械全然わからん。
私もPC買うときはめっちゃ調べました。でも、探してみてもゲーム向け情報ばかりで、お絵かき向きの情報って結構少なめ。
なんで、その時調べたことを、クリスタ辺りを使う前提でまとめてみました。
※あくまで素人の知識ですので、間違ってる可能性もあります。実際に購入するときは全部鵜呑みにせず、詳しい人やお店に相談してください。私はカスタマーセンターじゃないので専門的なことには答えられないよ!
25年4月追記:CPU項目を大幅にリライトしました。GPU他項も細々修正。大体Intelのせい。
必要スペック
結論から言いますと、
- デスクトップタイプ
- CPUはIntel i5もしくはRyzen5の最新あるいはひとつ前世代のもの
- メモリは最低16GB(8GB×2)可能なら32GB(16GB×2)
- ストレージはSSDの1TB(500GB×2枚搭載すると良)
- GPUは絵を描くだけなら内蔵グラフィックスでOK
┗うっかりCPUでF付きを買ってしまったり、3Dモデルを活用するならグラフィックボードを乗せる
以上の構成のPCを買いましょう。
よくわかんねぇ人はTSUKUMO PCを買え。
追記:なんかトップからTUKUMOPCのページ見当たらなくなったので上記は忘れてくれ…
…まあ、そんなこと言われても「は?」って感じですよね。
これらの呪文()は、パソコンを構成する主要なパーツの種類です。これでPCの性能が決まります。
実を言えば、お絵かきするだけなら、そこまでスペックはいらないので、家電量販店でそこそこのを買えば事足りるって場合も多いです(さすがに安すぎるとメモリが足りないんですが)
しかし、量販店のものはオフィスソフト以外の余計なソフトがいっぱい入っていたり、保証などの関係で値段が高くなりがち。
目的がはっきりしているなら、シンプルな構成のBTOのほうがお安く高性能にできます。
BTOパソコンとは
Build To Orderの略で、簡単に言うとセミオーダーでパソコンを注文できるシステムです。全パーツを一から選べるのはフルオーダーとかフルカスタムとかいう
家電量販店でこのシステムを採用しているところは少なくて、基本的にはネットショップで購入できます。
受注生産なので、不満があっても基本的にキャンセル返品不可。不具合は修理対応になります。
保証も基本は1年程度で、初期不良や自然故障以外は対応してくれなかったりします。
その代わり、ある程度自分の好きな構成でPCを作成できるので、余計なものを入れず、目的にそったものを購入できます。
お絵描き用としては、ゲーミングPCのエントリーモデル、あるいはミドルローモデルとして売られているものが、けっこう理想に近いスペックをしてます。
ショップによってはクリエイター向けも用意してますが、3DCGや動画制作など重めの作業向けと一緒に並んでいたりするので、よく確認すること。
以下は選択できるパーツの解説です↓
ケース
デスクトップ型PCの外側、機械が入ってる箱のこと。本体の外装。
BTOなら大抵ケースはモデルごとに固定されてます。だいたいショップのオリジナルケースですが、市販のケースで組めるショップもあります。
お絵描き性能に関係はありませんが、冷却性能やメンテナンスしやすさは、PCの寿命に関わってきます。
メッシュタイプは風通し良く、冷却性能が高い代わりに、中の機械(とくにファンの)音が聞こえてきます。
静音タイプは空気穴を極力少なくして、中の音が漏れにくくしてますが、熱がこもりやすいです。
PCは熱に弱く、熱暴走を起こすと挙動がおかしくなり、電源が落ちたりします。
ほこりにも弱く、ショートすれば回路が焼けて、壊れてしまう恐れも。
できれば、ケースを開けて、中のほこりを定期的にエアダスターで掃除しましょう。
あと、デスクトップでかいから床置きする人もいるかもしれませんが、直置きはやめときましょう。床からほこり吸いまくってえらいことになります。
専用のカートとか台座が売ってるので、それに載せるか、狭くても我慢して机の上に置くこと。
あ、床置きの場合、各種配線が届くかちゃんと確認も忘れずにね。せっかく買ったペンタブの線がPCに届かなくて繋げられない、とか失敗しがち。
掃除の注意点
基本は電源を切って作業します。また、静電気は基盤を焼いてしまうため、静電気を利用したモップや布巾を使用してはいけません。
湿気もショートする原因になるので水拭きはやめましょう。手袋も静電気が起きやすいので、素手のほうが望ましいですが、機械には鋭利な部分もあるので、怪我には注意してください。
CPU
パソコンの頭脳、ここですべてを計算してます。次々新しい世代が発売されるため、それに合わせて他パーツも新しくなる感じ。
BTOショップは基本的に、最新と一つ前の世代のCPUしか選べないので、(フルカスタムでもなければ)新しさは気にしなくてよいです。
選べるのはIntel社のcore iとAMD社のRyzenの2種。core i、RyzenともにCPUのブランド名です。
型番がいろいろありますが、それぞれ3、5、7、9のナンバリングでクラス分けられていて、基本的に数が大きいほどスペックが高いです。
Intelならcore i〇の〇の部分の数字、RyzenならRyzen〇の〇数字がクラスです。
…なんですが、Intelは統一された型番が更新されていくのに対し、Ryzenは世代と型番数字がイコールでないのでちょっとややこしいです。数字が大きければ大きいほどハイスペックなのは変わりませんので、とりあえず中間のミドルエンドあたりの数字だけ覚えておきましょう。
例)Intel core i5 14500 → Intelのブランドcore iのクラスi5の14世代の500
Ryzen 5 7500 → AMDのブランドRyzenクラス5の7世代※の500 ※7はZen4(第5)世代
なんかやたら桁数が多いですが、共通で最後の00は関係ない数字です。
Ryzenは基本的に内蔵GPUがないので、グラフィックボードを買わないならAPUという型番末尾にGのつくシリーズを選ぶ必要があります(ただしややCPUスペックが落ちる)。
逆に、Intelは内蔵GPUが標準装備なので、型番末尾にFのつくシリーズには内蔵GPUはありません。その分安いのでグラボ買うなら予算節約に選ぶのもあり。なおRyzenにも型番末尾Fがありますが大体意味は一緒。
主にローエンドがクラス3、ミドルエンドがクラス5です。お絵かきやちょこっとゲームするくらいならこの辺で十分。消費電力も少な目。
3DのモデリングやLive2D、Adobe製品を快適に使いたい、となれば流石にハイスペックが求められますが、初心者が手を出すレベルではないでしょう。
なお、今後Intelはcore iを廃止、Core Ultraに切り替えていくそうです。Core Ultraはローエンドの3こそないものの、5、7、9のナンバリングは継続し型番の並びも同じです。
例)Core Ultra 5 225 → ブランドCore Ultraのレベル(クラス)5のシリーズ(世代)2の25
え?そもそもcore iとRyzenどっちがいいかって?
んなもん好みです。一応、core iはシングルスレッドに強くて3Dやゲームが得意、Ryzenはマルチスレッドに強くて同時作業しやすい、とか言われてます。
話だけ聞くとRyzenのほうがクリエイティブ用途に向く感じですが、core iは安定感があり、またクリエイティブ系ソフト(アプリ)は長くブランドが続くcore iに最適化されてることも多い、らしい。
らしい、というのは、発売時期によって評価が変わるから。
各社日夜研究し新しいものを開発してるわけで、性能は抜いたり抜かれたりを繰り返してます。得意分野も微妙に違います。なので、どっちが優れているかってのは一概に言い切れない。
だから最終的にはもう、買う人の好みなんですよ。
よーく悩んで、選んでください。自分で考えて選ぶのが一番、後悔が少ないですから。
2025/4注※intel core i13世代、14世代に深刻な欠陥があるようなので今はCore UltraかRyzenを選んだほうがいいです
色々あるけどざっくり言うと、勝手に過負荷がかかって寿命が縮まる感じ。やべぇじゃん。
一応、i3や一部のi5(14500とか)はこの欠陥はなく、対策方法もあるんですが、まったくのPC初心者だとちょっと難しいかと思いますので、わからなければ今は選ばなくていいと思います。この件btoショップだって対応してると思うけど、やらかしが大きすぎて後から別のトラブル出そうで怖い…
型番末尾のKだのXだのって何?
上記でFは内蔵GPUなし、(Ryzenの)Gは内蔵GPUありだと書きましたが、BTOの一覧に、他にもXとかKとかX3Dだとかが付いているCPUが選べると思います。
勿論、無印のCPUと違うものなので、わざわざ表記しているわけですが、どういう意味があるかってーと説明がめんどくさすぎるので各自調べてくれ。
つまり初心者が気にするものではないです。
こういうのは、ゲーマーや3Dモデリングなど重い作業をする人が、高額でもあえて選ぶものです。そこそこPCに詳しくないと真価を発揮できなかったりするので、まあ無駄になりがちなんですね。
オーバークロックとか、もしやる気があるなら調べてみましょう。私はオススメしない。
CPUクーラー
CPUにくっついて冷やしてくれるファン(羽)。これがないとオーバーヒート起こします。
大きく分けて空冷タイプと簡易水冷タイプの二つ。空冷は安いけど音が大きく、簡易水冷は静かで冷却性能も高いのですが、寿命が短く壊れやすいです。
基本的にIntelCPUには最低限の機能の純正ファンが付きますが、非常に小さいので、できたら120mm以上に大きくしておきたいところ。
ファンが大きければそれだけ送る空気も多くなります。フロントやリアに数を増やせばさらに良し。
静音タイプのケースは通常より空気が通りにくいので、CPUクーラーは通常の空冷ファンタイプでなく、簡易水冷を推奨されてます。しかし水冷は値段が高く、パーツに寿命が存在します。また、ものによっては独特の音がするそうなので、事前によく調べておきましょう。
お絵描きするだけなら、そこまで熱くならないと思うので、静音ケース+空冷でもいけます。ですが、昨今の酷暑が洒落にならないので、長時間作業をするなら、冷却性能を重視したほうがいいでしょう。
あと、当然ですがエアコンのある室内にPCは置いてください。
暑すぎても寒すぎても、機械は調子を崩すし、パーツ寿命も縮まります。
乾燥による静電気や、逆に湿気もよくないです。内部で水滴ができるとショートする恐れも。冷やすためといって保冷剤を置いたりはせず、加湿器など湿気のあるものを本体に近づけすぎないように気を付けて。
メモリ
たとえで作業台と称される部分。マルチタスクや処理速度に関わります。
とくに、クリエイト目的なら容量は多めにしておかないと、動作がもっさり重くなります。
クリスタの最低動作環境は8GBとなっていますが、レイヤーを増やしたり変形したりすれば、どんどんメモリを使うので、これだけだと固まる可能性もあります。
最低限、16GBは欲しいところ。できれば32GBあると安心です。
ちなみに、メモリは同じ容量のものでも、二枚使うほうが転送量が上がるので、単純に16GBのメモリ一枚より、8GBのメモリ二枚のほうが高性能になります。なので、ショップでも基本的に二枚刺した状態で販売されています。
メモリスロットが4つある場合、後から2枚追加することもできます。しかし、メモリによって周波数や形が違うので、よく調べておかないとそもそも物理的に嵌らない可能性が。また、4枚刺しだとむしろ性能が落ちるとの話もありますが、大抵ゲーム関係なのでクリエイト目的だと情報が足らずなんとも…
結局のところ、初めから余裕をもってメモリを選んだほうが、一番安心安全ってことですね。
ストレージ(SSD、HDD)
スマホ使ってる人はわかると思いますが、保存領域です。
ここに、OS(Windows)やらクリスタやらが入り、画像も音楽もブックマークも全部ストレージで保存管理します。逆に言えば、これがないと脳みそからっぽみたいな状態。
多ければ多いほどいろいろ保存できますが、これにも寿命というものがありまして、突然データが消し飛んだりすることもあります。
念のため、複数搭載しておくか、外付けを買って定期的にバックアップをとると安心度が違います。
どこでも基本的に500GB以上は搭載してくれてますが、SSDにしておいたほうが動作が早く快適です。大抵はM.2という細長いメモリーみたいなやつがついてますが、SATAというカードみたいな形のものもあり、こちらは専用ケーブルが必要になります。M.2のほうが高性能で熱くなりやすい傾向にあります。
HDDは動作が遅く音がうるさいのですが、安くて大容量です。バックアップ用の外付けなら選んでもいいかもしれません。
GPU、グラフィックボード
その名前の通り、画面の出力をするところです。全く搭載してない場合、画面が映りません。
CPUの項目でも触れましたが、CPUにGPUを内蔵しているものを選べば、画面が映らないということはありません。
お絵描きするだけなら、この内蔵GPUでも大丈夫ですが、クリスタは3D機能があるため、快適に動かしたいなら、グラフィックボード(グラボ)という機械を取り付ければ、描画機能が飛躍的にアップします。
基本的にはnVIDIAのGeForceシリーズと、AMDのRDEONシリーズの2つから選びます。3D向けにQuadroってのもあったけど消えました…
どちらかというとGeForceのほうが、3DCGの扱いが得意なため、クリスタの3Dモデルを使うならこちらをおすすめします。
RDEONは同性能のGeForceより安価なことが多く、コスパに優れています。特にゲーマーには人気です。若干安定性はGeForceに劣るようですが、お絵かき目的なら、不安定になるほど高負荷をかけることは、まずないと思います。
グラボは型番の数字が大きくなるほどハイスペックですが、そのぶん電力を大幅に消費するため、お絵かき目的なら安いエントリークラスでも構いません。
とはいえ、世の中半導体不足、BTOでも選べる種類が少なかったりします。
まずは、「グラボ 比較」などで検索し、選択肢のグラボがどのくらいの性能か調べて、予算と相談するといいです。
目安はRTX4060?
どうしてもわからなければ、nVIDIAのRTX4060を選べば問題ありません(2025年4月現在)。というか、ラインナップに選択肢がないというか。ややオーバースペックでお値段もしますが、クリスタの3Dは普通に扱えますし、大抵のゲームも動くと思います。
最新のオープンワールドとかFPSとか、本格的にGPU性能がいるゲームをしたいなら、4060Ti以上にランクを上げてもいいですが、グラボは高性能ほど電気を食うので、電源も余裕をもたせないといけません。
予算とこれからかかる電気代、そもそもそんなスペック必要かどうか、よーく考えましょう。
以前はRTX3050が予算的に丁度よかったのですが、さすがに発売からだいぶ経ってるのでBTOでも少々見かけなくなりましたね…電力的にはかなり抑えられてるので、長期的に見ればコスパは4000シリーズのほうがいいのでしょうが、こちらも次世代が出たので在庫限りで終了。しかし次の5000シリーズは電力コスパ悪し。うーん…
IntelArcって何なの?
近年出た新しいGPUシリーズで、Intel社のArcがあります。
GeForceやRDEONがゲームに強いのに対し、こちらはメモリを多めにとったミドルレンジの性能で、いわゆるAIやVRchat、動画エンコードなどに向くんだとか。
価格も安く、エントリーモデルはお絵かき目的なら丁度よさそう。
しかし、発売してから歴史も浅く、最適化がまだまだで不安定だという声も多し。アイドル時(何もしてない時)の消費電力が高いのもちょっと微妙。
BTOでも並んでいることが少ないので、現状は様子見といったところ。予算的に他のグラボが厳しいけどオンボがきついって場合なら、選択肢にいれてもいいかも?(万一選ぶなら最新世代のBにしとこう)
電源
BTOショップでは電力不足の場合警告してくれるため、あまり心配しなくとも良いのですが、一応記載。
グラボなど驚くほど電気を食うパーツもあります。電源によって電力の上限が決まっているため、出力が足りないと電源が落ちます。なので、電力に余裕をもったものが必要です。
お絵描き作業なら500Wあれば十分なはず。グラボを乗せるなら550でもいいけど、ちょっと余裕を持たせて600~で安心を買うのもあり。ただし3DのモデリングやLive2Dに手を出す場合は注意が必要かも?
流石に1000W超える構成はオーバースペックすぎるので、見直したほうがいいです。
電源の入れ方
基本的にPCの電源は、入れるときはボタン、落とすときはメニューからシャットダウンを選びます。再起動は不具合が出たときやアップデートを適応するとき、スリープは完全に電源を落としたくないときに。ボタンで電源を切るのは負担がかかるので緊急時のみ。
デスクトップ型だと大抵本体の裏側に、テレビでいうところの主電源があります。こちらがOFFになっていると、いくら表のボタンを押しても起動しません。
あとデスクトップはコンセントから電力を貰うので、ちゃんとコードが刺さってなくて電源がつかない、という凡ミスもあるあるです。ノート型なら充電してなかったとか。電源周りがつかない場合は周辺の確認を忘れずに。
電源は、入れっぱなしにしすぎても、起動しなさすぎても、PCにはあまりよくありません。定期的に電源を入れ、使い終わったら落とすようにすると、長持ちする傾向にあります。
ノートとデスクトップどちらがいいのか
排熱性能は断然、デスクトップ型のPCです。
ケースを外せるので、ほこり掃除もできるし、壊れたパーツを交換することもできます。
お絵描きは長時間PCでの作業になるので、長期間熱がこもりやすく、それゆえ排熱性能はPCを守るうえで大事になります。
難点は、BTOのデスクトップは基本的にタワー型なので、非常にデッカイのです。ミニタワーでも机は120×60cmくらいないとおけません。
そして、最大の注意点はマウス・キーボード・モニターが別売りということです。
当然ですが、ペンタブレットもついてきません。
特にモニターは重要度が高く、お絵かきにはIPSパネルのものでないと、角度によって変な色になり、うまく作業できません。
最終的に、本体にプラスして4~5万くらいかかってしまいます。
その点、ノートなら最初から一体型なので、本体にマウスとペンタブを買うだけでOK。
場所もあまりとらず、持ち運びができます。
バッテリー形式なので、突然の停電にも対応できます。デスクトップは電源が落ちたらそのまま作業中のデータも消えますが、ノートは落ち着いて保存することができ、なんなら電源のない場所でも(バッテリーが持てば)作業できます。
しかし、壊れた場合は丸ごと修理です。ケースを開けられないので、自分でメンテナンスはできません。
熱も非常に持ちやすく、寿命もデスクトップより短い傾向。
本体が薄く小さいため、パーツも限られます。高性能グラボとかは厳しい。そもそもグラボを乗せるとかなり熱くなる。
そして、どうしても画面が小さい…大きな画面で作業したいなら、モニターを別途購入して繋げるか、液晶タブレットを使うしかありません。
デスクトップとノート、どちらも一長一短。
自分の作業環境やスタイルをよく考え、理想的なほうを選ぶといいでしょう。
両方持つのが一番理想的?
…予算が許すなら、それもありです。予算が許すなら。
BTOショップ
最初に言っておきます。大半は利用したことがありません。
PCなんて頻繁に買わないから仕方ないね。
どこもそれなりに長く続いてるショップなので、大きな問題はないはずです。とはいえ、精密機器を人の手で扱っていますから、トラブルはゼロではありません。
- 注文は返品キャンセル不可
- 保証は一年程度で全額保証はなし、初期不良でも保証を強制使用する
- 基本的に設置や修理などのサポートはない、もしくは有償
など、一般の家電量販店やメーカー並の対応はされないことを、よく理解して利用しましょう。
ドスパラ
たぶん一番人気。利用者が多くそれだけに多種多様なトラブルも発生している。まあ色々な人がいるさ。
有償の延長保証や出張サービスなど、各種サービスも豊富。サイトもわかりやすい。
クリスタ同梱モデルもあったりするので、とりあえず選ぶならここ。
ちょくちょくコラボモデルも出してるので、推しとコラボしてるかチェックしてみてもいいかも。
パソコン工房
ネットショップより、実店舗のほうが有名かも。
クリスタスターターセットというクリスタにペンタブ、モニターもついた、初めて買う人向けのセット売りをしている。マウスキーボードも標準装備で、選ぶのが苦手でもこれを買えば事足ります。
ただ、ちょっとサイトが見づらい…目的のものを探すとき迷う。
TSUKUMO
唯一利用したことあるショップ。カスタム項目が多いので最初はちょっと戸惑う。オプションでWIFIつけると高いので別途購入したほうがいいかも。
有償だけど延長保証が長いので、不安なら入っておくと安心。なお私は初期不良で即使い切った。
ただ、現在はヤマダ電機に取り込まれたので、昔とサービス変わっているかもしれない。
クリエイター向けPCケースは静音タイプ、ゲーミングPCケースがメッシュタイプで、水冷クーラーをつけないならゲーミングPCのほうがエアフローが良いです。まあ最終的には好み。普通のエアロストリームでもいいけどケース古くてだせぇんだあれ…
マウスコンピューター
パソコン買うなら♪のCMでおなじみ。
ゲーミングPCは普通だけど、クリエイター向けが微妙。クリスタ対応PCのページ開いたらほとんど置いてなくて吹いた。
国内生産をうたっているんだけど、でも結局PCパーツって海外製では…?
フロンティア
https://www.frontier-direct.jp/
セール品がやたら安い。基本的にカスタムの幅は狭め。見積でなく購入ボタンからカスタムなのがちょっとわかりにくい。
クリエイター向けは極端な感じ。タイミングの問題かもだけどイラスト向けにちょうど良いのはなさげ。
安さが魅力だけど、セール以外ではあんまり、というかちょっと高め。
@Sycom
高品質なPCを作れるショップ。高い。
うんk…Noctua製品を推してるだけあって、静音PCに力を入れている。
パーツにこだわって、かなりいい製品をデフォルトに設定しているため、グレードアップを選ばなくても、そのまま買っても十分すぎるぐらい。見た目もカッコイイものが多い。
サポートの評判もいいが、いかんせんお値段が…とにかく高性能と安心感を欲しい人向け。
最近はFractal Designコラボの超おしゃれなハイクオリティPCラインを出してて、それがもうめちゃめちゃ恰好良くてアホみたいに高い。そらもうべらぼうに。でもFractal Designのケース良いんだよ…こだわる人は一考してみては。
ark
秋葉原のPCショップ。
BIOのarkhiveは市販品を組み合わせるタイプ。そのため、市場価格に左右され、値段は高くなりがち。
しかし、自作でなくてもカッコイイPCが選べるのが利点。
ガラス面で中身がピカピカ光るPCはもちろん、白で統一したり、逆に無骨で超シンプルなPCにできたり。
無論パーツさえあれば最新のバリバリハイスペックにもカスタムできます。
ちょっと知識は必要だけど、拘りたい人向け。
最近物価上昇のせいか他のBTOとの価格差が減ってきたせいでお得感すらある。
1's
BTOでなく、フルカスタムのお店。
市販品在庫から好きな組み合わせで組み立ててもらう、ようは自作代行。
あんまり無理な構成は止めてくれる、らしい。流石に利用してないからどこまで見てくれるかはわからん。
確実に初心者向けじゃないけれど、どうしても選びたいパーツがあるなら一応選択肢に入る。
利用したい人はすっごいいっぱい勉強してね!
予算ってどのくらい?
大体、本体だけで13~18万くらいかかります。買い切りタイプなら10万ちょっとで収まることもありますが、構成を変えることはできません。この物価高のせいか最近安い即納買い切りタイプほとんど出なくなったよつらい。
グラフィックボードを追加すると、17~20万は見たほうがいいでしょう。メモリなど上限を上げればさらにかかります。
マウスとキーボードは千円くらいでもOK。モニターは色の再現度や目の疲れ難さなど作業に関わるので、あまり安いものは避けて、画面が反射しないノングレアタイプを。最低限、IPS型パネルを採用したものにしましょう。二万くらいから買えるはず。…はずだよね?
ノートの場合はマウスとペンタブだけなので、そんなに追加でかかりません。
熱が気になるならノート用クーラー台などもありますが、効果のほどは不明。
マウスだけで編集したり、絵を描いたりもできなくないですが、基本はペンタブレットを使用します。
ただしピンキリ。Wacom製品ならハズレはないと思いますが、ちょっとお高め。エントリーモデルの板タブで8千~1万5千程度。proなら4万くらいかかります。
そして液晶タブレット。ほぼPCと同じくらいの値段です。十万以上。Wacom以外のメーカーならもっと安いのですが、保証や耐用年数など違いがあるようです。
えー、そうすると…最終的に18~35万くらい予算は見積もったほうがいいようです。振れ幅大きいな!
当然ですが、一括払いで買うことはまずありません。
分割も手数料などを考えると、ショッピングクレジットを利用したほうがいいでしょう。
学生さんとかでカードが作れない場合は…保護者に協力してもらうしかないかなぁ?金額が金額なので、大人と相談したほうがいいですね。
パソコンって高いのに、消耗品で、壊れやすく、とくかくお金がかかる…
でも一度買うと、もう手放せないんですよねぇ。
役に立たないQ&A
- Windowsってプロにしたほうがいいの?→いらん。HOMEで十分。
- Macは?→使ったことないから知らん。そもそもBTOあるのか?けどWinで人気のソフトやアプリが大抵使えんから特に理由ないなら選ばなくていいかな。
- エクセルとかワードとか入れたほうがいい?→BTOだと安く買えるけど、専売じゃないので別に後から買い足してもOK。
- ウィルスソフト必要?→デフォルトのセキュリティで十分。邪魔になりがちなので、むしろ入れないほうがいい。
- グリス?→CPUとクーラーの間に塗る潤滑剤。これを塗ると冷却性能が上がるが、高品質でも微々たる差なので、コンマゼロ秒でも競ってないならデフォルトで十分。なお、経年で硬化するので、数年ごとに塗りなおしたほうがよい、らしい。お絵かき用ならたぶん放置でもいい…はず…
- 光学ドライブ→使いたいソフトがDVDだったり、CDをPCで聞きたいとかなら。基本は邪魔。後から欲しくなったら外付け買えばいい。なおBlu-rayプレーヤーはさらに別途用意したほうがトラブルが少ない。
- マザボ?→基盤のこと。無線の有無以外は深く考えずデフォルトでOK。
- Wi-Fi、Bluetooth→オプションでつけれる所もあるけど、基本的には無線LAN子機が別途売ってるのでそちらを使う。
- 液タブと板タブどっちがいいの?Intuosってどれがいいかわからん→うちの十年選手のBambooを見るか…?
よく「手が画面を遮るのが嫌なら板タブ、アナログで描く感覚そのまま移行したいなら液タブ」って言われてるから参考に。 - 起動したけど画面が動かない→PCモニターはタッチパネルじゃないよ。マウスでカーソル動かしたり、キーボードでショートカット入力したり。マジで固まってる場合は再起動すりゃ大抵直る。再起動のショトカはwinのバージョンによって違うので、調べてメモっとこう。
- ネットに繋がらない→基本BTOは自分で設定する。設置・設定サービスを有料で請け負ってくれるショップもあるけど、どちらにせよ、プロバイダから送られてきたipやパスワードなどを最低限の情報を揃えておく必要がある。……まさかと思うけど、家にネット回線引いてないとか、ないよね?
- 音が出ない→スピーカーは別売り。スピーカーやスピーカー付きモニターを買うか、イヤホンやヘッドホン刺したりすればちゃんと聞こえるはず。昨今は100均でもPC用品が売ってたりする。BluetoothはPC側に内蔵してなきゃ繋がらないぞ。
- 雷鳴ってる→今すぐ電源切れ。雷サージは最悪PCが壊れる。しかも保証の対象外!電源タップも雷ガードのものを使った方がいい。
- 加湿器つけてたらモニターおかしいんだけど…→加湿器が蒸気出すときに色々成分が飛ぶため、精密機器に入り込んで故障することがある。超音波式は特に相性が悪い。スチーム式は結露しやすい。なるべく機器から離しておくか、いっそ気化式で安全をとる。カビには気を付けてね。
- BTOでも高い…自作したほうが安いかな?→絶対やめとけ。半導体不足の影響が半端なくて市販品は値上げする一方。BTOは独自ルートがあるらしく、通常より安く買える。とくにグラボ欲しいなら絶対BTOのが安い。
- クリスタ高い…他にお絵かきソフトってある?→とりあえず絵を描きたいだけならフリーソフトでFireAlpacaって単純なやつがあるから一応触ってみて。でもクリスタの値段以下でお絵かきってやれること少なくてきついと思う…SAI2とか開発途中で進まないし…
- なんでゲーミングって光るの?→なんでだろうね…ケース開けたら基盤が光ってて吹いたわ。
- ガラスケースかっこ良→お絵かき作業程度なら割れないので好きに選ぶとええ。絶対100%割れないわけじゃないのでそこは注意。
- 初心者です。安いゲーミングパソコンのオススメ教えて!AI生成にオススメは?Vになって配信したい!→ggrks
- ipadでよくない?→せやな。