季節の変わり目でへろへろになっているミツヤでございます。
今月初めでマイメリが値上げしましたね。
なので、先月末に駆け込みで絵の具買いました。値上げがくるとすぐ買っちゃう。
とはいえ、欲しい色はあらかた買ってあったので、今回はあまり他所で見ない色を買い足した感じです。
購入したのはこちらの3色。ブラウンマダー(アリザリン)とニュートラルチント、おまけでレンブラントのキナクリドンレッド。
ブラウンマダー(アリザリン)。
セイヨウアカネ由来のブラウンマダーやアリザリンでもなく、顔料はキナクリドン。
←瞬時にこのAAが頭をよぎった
パーマネントブラウンマダーやブラウンマダー(キナクリドン)じゃダメだったんか。
まあ、名前は置いといて。
この顔料PR206が実はもう生産終了していて、今出回っている分が終わったら絵の具も顔料変更あるいは販売終了するんじゃないか、と言われています。
現に、既に顔料変更済みのメーカーもあるとか。
顔料はいくら絵の具で人気でも、工業製品など大量に使う所が不要だと思ったら無くなってっちゃうんですよねー
世知辛い…
手持ちと比較。
流石キナクリドン、ライトレッド系に比べて鮮やかです。旧顔料のドラゴンズブラッド(PR209 PBr7)にもちょっと似てるけど、さらに赤味が強くて透明感のあるオレンジブラウン。
粒子感もない綺麗な色です。肌色とかにすごく使いやすそう。ほんと顔料なくなるのもったいないなぁ…
ニュートラルチントのPBk26はマンガンフェライトブラックスピネルとかいうらしい、ちょっと珍しい顔料。水彩絵の具ではレンブラントのスピネルグレーくらいしか見たことないですね。
ニュートラルチントは各社紫寄りのグレーを出してますが、マイメリはかなり無彩色でアイボリーブラックに比べても無機質な感じ。
粒子感がなく伸びが良いのでそこまで真っ黒にはならないかな?しかし、ペインズグレーや他社ニュートラルチントのような色味がまったくないので、絵馴染みが良いかどうかは未知数ですね。
うっかり三番目に塗ったのでちょっと見づらい比較表。
キナクリドンレッドって普通PR209なんですが、レンブラントのはPR207とちょっと珍しい顔料だったのでついでに買ってみた。
めちゃめちゃ華やかなオレンジピンク!PR209も相当強くて明るい色ですが、なんかさらに彩度が高いような気がします。
その代わり、濃さや深みはあんまりないです。
薄めると大好きな月光荘のコーラルレッドにも似た雰囲気。あっちは耐光性が低いので、こちらを代わりに使用できないかなと期待してます。
余談。
顔料廃盤の件ですが、PO48も消えるらしいと噂。
PO48といえばレンブラントのキナクリドンオレンジや、ホルベインのキナクリドンゴールドにも含まれる顔料。
けっこうあの辺の色定番だと思ってたんですが、工業の世界では違うんでしょうかね…
画材はホント買えるうちに買っとかないと、いつ無くなるかわかりませんね。